労働者と高齢者のバランス

高齢化社会が進む日本社会。

年々増えていく高齢者、医療技術の進歩によって寿命が延びている日本人、激務なため人材不足によって閉鎖に追い込まれて行く高齢者の介護施設。

これらの問題が負のスパイラルによって、家族や子供の負担が軽減されるどころか増える一方です。

日本経済が不況なため、なかなか昇級もなければ正社員として自分が希望する職種がなく、大手企業などでも海外に工場を建てすぎたことによる人件費カットのための早期退職者の募集やリストラ続きなど、働き盛りの世代や成長期の若い世代に対して、落ち着いて安心して働ける環境もありません。

そのため、転職を経験しているという人は大勢います。

若い世代や働き盛りの世代にとっては自分たちの老後のコトを考えて少しでも仕事に励んで、老後の蓄えを増やしたいのが本音ではありますが、働き盛りの世代の多くは両親の介護と直面しています。

自分を育ててくれた両親だから老後の面倒や世話などサポートできる範囲内であるならしてあげたいと思っている人は多いのかもしれませんが、今の日本経済ではそれが困難な状況にあります。

入居タイプの高齢者施設に入居することができれば、ある程度は落ち着いて仕事に向かうことができますが、入居できずデイサービスなどの時間帯による高齢者サービスを受けていると、夜まで対応してくれる所があまりないため、定時になると片付いていない仕事を切り上げて急いで両親のもとへ帰らないといけません。

残業がしたいけどできない、多忙期で他の人材が残業しているのにも関わらず自分だけが介護という名目で帰宅することに罪悪感を感じる人も多い様です。

同僚からも介護介護っていつも定時で帰宅しているから、自分の仕事量が増えてしまう、介護サービスをどうして利用しないのだろうか?と内心、不快な思いやイライラを抱えている同僚や職場仲間もいます。

介護をしている人の中には両親の年金だけでは介護サービスを受けるのに金額が足りないと自分の給料から不足分を補っている人もいます。

今のまま日本経済が何らかの手を打たなくては、これから大人になる子供達に多大なしわ寄せがくることが予想されます。