『老老介護』の行く末

今、日本では介護される年齢の老人が老人を介護する『老老介護』が増えています。

そして、『老老介護』には『老老介護』にしか存在しない深刻な問題が存在します。

それは、介護をしている老人が介護を必要としている老人よりも先に亡くなってしまい、その死を誰にも知らせることができなくて、介護されている老人が介護を受けることができなくなってしまい亡くなってしまうということです。

そのため、死亡が確認されるときは必ず2人です。

『老老介護』による死亡件数は年々、増加傾向にあります。

そして、この『老老介護』による死亡は一昔前の日本ではあまりありませんでした。

独り暮らしの老人が、心臓発作や脳梗塞などによる孤独死はありましたが、『老老介護』は今の日本経済だからこそ起きていると言えます。

それは、女性が社会に進出して結婚後も会社を辞めることなくバリバリと働いています。

女性が正社員として働くということは、専業主婦をしないということです。

一昔前は、結婚したら仕事を辞めて専業主婦として家庭に入る女性がほとんどでした。

そのため、子育て、介護は専業主婦の女性がほとんどしていました。

専業主婦が家庭に入っていたので、家庭の中に常に誰かの目がありました。

介護をしていても年齢が介護を必要としている老人よりも若いので、専業主婦が先に亡くなってしまうということは稀でした。

稀にあったとしても、他の家族が気付くので介護をされている老人が誰にも気付かれずに亡くなるということはありませんでした。

また、『老老介護』は女性が社会に進出したことだけが原因ではありません。

ベビーラッシュ世代に産まれた赤ちゃんの多くが、今正に介護を要する年代となっているからです。

そのため、老人を受け入れるための老人施設や福祉施設、介護サービスの人材が不足しており、サービスを受けたいと思っている老人の全てがサービスを受けれているわけではありません。

金額面や条件などによって、サービスを受けることができない老人が日本には大勢いるのです。

そのため日本では、『老老介護』が深刻な問題となっています。