遺言書を巡る裁判、最高裁の判決に疑問あり?

日本では、遺産相続は法律で定められており、基本的には配偶者が2分の1、子供はその残りを人数分で割る様になっています。

しかし、遺言書などがあれば遺産相続は遺言書に従って配分されることになります。

その遺言書に対して意義がある場合は、地方裁判所に申し立てをして裁判を行います。

日本では地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所があり、地方裁判所の判決に不服があれば申し立てを行い上告し、高等裁判所、最終的には最高裁で争う形となります。

最高裁の判決は、今後の地方裁判所、高等裁判所で行なわれる裁判に影響を与えることとなるため、最高裁の判決は日本では大きな影響力があります。

そんな中、遺言書を巡る裁判で最高裁が出した判決で、話題になっているのがあります。

それは、遺言書に全面で赤ペンで斜線を引いた遺言書が有効か無効かという裁判です。

一審、二審では有効という判決だったのに対して、最高裁では無効と言う判決が下りました。

ここで問題となっていたのが、赤ペンでバツ(×)と全面に描くのではなく、斜め線(/)です。

最高裁では、赤線を引いたのは故人であると判断しています。

この判決を知り、個人的に気になったのは遺言書が作成されたのが1980年代であるという点です。

1980年代はまだカラーコピー機も普及しておらず、プリンターすら家にないような時代です。

赤色のペンと言えば、コピーをした時に必ず複製したものに写り、なおかつ黒ペンで書いたモノを塗りつぶしてしまうことがありません。

印刷会社などで働いたことがある人なら分かるのではないでしょうか。

故人が赤線を引いたとするのであれば、1通しかない遺言書が複製されないように複製防止のために赤線を引いたことも充分に考えられると思います。

それは故人が残した唯一無二の意思とするのであれば、最高裁が出した判決は大きな間違いだったことになるかもしれません。

遺産相続でトラブルが起きない様にと思って生前に書いている人も多いと思いますが、こういったうやむやになる様な書き方をしない様に注意しなくてはいけません。