定年退職後の夫は非協力的?

『金の切れ目が縁の切れ目』という言葉があるように、中年離婚が日本では年々増加傾向にあります。

中年離婚が増えている背景には、夫に対する妻の不満があります。

時代の変化と共に夫婦のあり方も変わって来ています。

一昔前は男性である夫が外で仕事をして、女性である妻が家事育児をするという役割分担の様なものがありました。

ところが家庭に入っていた女性が家のローンや家計のためにパートに出て、外で一時的にでも働く様になりました。

そうなると負担が増えてしまうので、家事を手伝って欲しい、協力して欲しいと思うようになります。

しかし、夫の多くは『自分は疲れている』『生活のために働いているんだ』と家事や育児に対して非協力的なのです。

そして、今の日本は高齢化社会で、寿命が延びていることもあり介護施設の多くが満員状態で入所することができません。

そのため、夫が定年退職する頃から自分の両親と夫の両親の両方の親の介護をしているヒトも少なくありません。

しかし夫は介護に対して非協力的なケースが多く、妻が介護で忙しくても夫が家事をしてくれない、介護でクタクタになっているのに夫が自分の食事を催促するなど、夫の非協力的な態度に対して妻は不満を募らせているケースが非常に多いです。

介護は終わりが見えないトンネルを歩いている様なものです。

子育ての場合、子供が成長するのに合わせて手が離れていくので、少しずつ妻が自分の時間を増やすことはできます。

しかし介護は子育てとは真逆なのです。

年齢と共に体の機能は劣って行くので、それをサポートする必要が出てくるので負担は増える一方です。

さらには、その増えた負担を軽くするためには介護施設やデイサービスなど他人の手を借りる必要があります。

しかし、介護費用は決して安くありません。

定年退職をした夫が手を貸してくれたり手伝ってくれたらお金を使わずにサポートをすることができます。

しかし、手伝ってくれなかったらお金を使うコトも考えなくてはいけません。

それなのに定年退職した夫の多くは、妻がすればお金を使わなくてすむという考えが強いです。

それどころか、退職金を巡って夫婦喧嘩をしている夫婦も少なくありません。

退職金は、仕事がなくなった高齢の夫婦にとっては将来のお金として必要です。

日本は年金がありますが、年金は年々もらえる金額が減っています。

自分たちが若くて働いている時に老後にこれだけの金額がもらえます、といっていたから年金を納めていたにも関わらず、その金額がもらえないのが今の日本の現状なのです。

退職金も不景気や会社の売上げの低迷により減額している企業も少なくありません。

自分たちが介護が必要になった時のために退職金はできるだけ手をつけたくない、という夫の気持ちも理解はできます。

しかし退職金は、妻という優秀なサポートがあったからこそ定年まで働くコトができたのも事実です。

妻にだって、夫を長い間サポートしてきた自分にご褒美が欲しいと思っている女性も多いです。

夫の中には妻に退職金を分けてあげない、退職金で欲しいモノを買ってあげないのに夫自身には色々と使っているという意地が悪いケースも多いのです。

そうなると妻は、将来自分の身に何かあった時に夫が自分にお金を使ってくれるのか、という不安が生じてくるのです。

もしも、夫が自分にお金を使ってくれないなら裁判してでも退職金の一部をもらって離婚して1人もしくは子供たちと暮らしたいと思う妻が増えているのです。

キレイに折半する必要はないにしても、男性が定年退職まで仕事ができた背景には妻の内助の功があったことを忘れてはいけません。

10万円でも5万円でもいいから、少ないけど支えてくれてありがとうと言って退職金を少しでも妻にあげることで中年離婚を回避することができるのです。